オルゴール療法実施について

  12, 2011 18:19
ピア・サポート活動として、主に高齢者の入院者さんを対象に、
オルゴール療法を行っています。
80代の入院者さんにオルゴール療法を体験していただいた記録を掲載します。
尚、内容など、準備・構築中でありますことをお許し下さい。

実施入院者 A氏(ストレスケア病棟)80代男性
オルゴール(曲:しゃぼん玉)

H23.8.11
記録:内観療法課 都築誠(薬剤師・歯科医師)

[入院経過] 老人施設での、入所者に対する暴力行為により、当院入院(H23.7.11)。
       入院後は、暴力行為はないが認知度の低さを認められ、
       回想療法開始する(H23.7.19)。

<弟1回オルゴール療法:H23.7.26・15:15・自室にて>
本人はベットに座り、面接者がネジを巻く。
昔、地方に住んでいたころ、両親、物がなく買出しに行ったことを思い出す。

<弟2回オルゴール療法:H23.8.1・13:25・自室にて>
本人はベットに横になり、面接者がネジを巻く。
「父は国鉄で働いていた。地方で、設備の仕事をしていた。レールとか鉄橋を作っていた。汽車は運転していない。自分も国鉄に入り設備の仕事をした。一緒に働いたこともあった。父は口数が少なく優しい人だった。」
父は国鉄で働いて自分も国鉄に入った、としか話さなかったが、今回は具体性があり父親を尊敬していたことが明らかにわかった。
     
<弟3回オルゴール療法;H23.8.2・13:40・自室にて>
本人はベットに横になり、面接者がネジを巻く。
妻のことを思い出す(結婚暦は無い)、花火と答える。
「花火とは」と質問すると、分からないと答えその後は話さない。

[考察] H23.8.11現在、認知度が改善してるとは思えないが、弟2回オルゴール療法
     時みせた表情は、明らかに今までとは違い、父に対する尊敬に満ちていた。
     「音」による、想起を改めて感じる。父を明確に想起したことにより、
     自信につながったように思われる。

What's New