ワンちゃん療法行っています

  14, 2011 09:56
平成23年11月14日更新
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当院では、ピア・サポート活動として、ワンちゃん療法を行っています。
今回は、高齢者・思春期の入院者さんにワンちゃん療法を体験した記録を掲載します。
尚、内容など、準備・構築中でありますことをお許し下さい。

ワンちゃん療法の奏功例
高齢者および思春期症例

               医師 太田耕平
               1階デイケア課長 福井 徹  飼育者 多田信雄
               認知症治療病棟看護師長 長浦千穂子

①犬の性格観察と犬のケア:場所・時間・環境。犬への教育・慣れ・安心
②職員側の学習・担当者
③病棟選択と場・症例(集団か個人か)選択・・・ 段階的な整備と向上。

1.70歳代:うつ、好褥、寡動・言、拒否=臥床(T氏)。3回
2.70歳代:うつ、独居、荷物と戸口に座り膝に顔うずめる(K氏)。2回
3.70歳代:うつ.昼ベット上に臥床し音楽療法に出ない(E氏)。1回
この高齢者3例は、薬剤を追加・変更していないにもかかわらず、
表情、発言、行動面に著明な改善が共通に認められた。

① 始め犬に、[ 拒否+恐れ ]感じて⇒[ ]を言動+動作で表現
② 観察(犬は:可愛い、愛嬌、細やか、尾を振り好感を表現する)
③ 安心+好感+共感 ⇒ 声をかける、手を出す、背をなぜる、
④ 膝に乗せる、顔・頭をなぜる、抱き上げる ⇔笑顔が出て犬と交流。
⑤ 犬に恐るおそる餌を与えて交流。 
⑥犬と離れても笑顔・覚醒感が残る。
1例は離床⇒デイルーム椅子に、言動態度に甘えが減少⇒帰る・主張7日。
2例は笑顔で犬と接して、拒否言動が減少し、デイルームに出る3日観察。
3例は最軽症で、すぐに犬に慣れて、交流+餌やり。
この3人は、デイルームで音学療法に向かい123の順で半円で犬を囲む。

4.思春期症例は3名の中学生で、不登校やリストカット、うつ状態で入院。
  当初は、進学意志や将来の職業意識には無関心であったが、 
  犬療法後、笑顔が増え、将来『犬に関する仕事に就きたい』 と言い出し
  嬉しそうであった。
  いずれも直近の月曜日から登校を開始した。
  2~4週経過した現在も、経過良好である。  
  思春期症例も、高齢者の症例と同様に、薬剤の追加・変更はおこなって
  いないが著効を得た。

思春期症例、高齢期症例に、犬療法は極めて有効であるという印象である。

奏功機序を考察する:性格・動作の大変に良い犬に出会った。犬に感謝したい。
1. 昔、子供のころ飼っていた記憶が回復=昔の回想と会話がはずんだ。
2. 咬む、咬まれるのでないか?という不安が程よい緊張感を生んだ。
3. 本能的防衛本能が覚醒し、いかに犬と対峙するか脳古皮質が活性化した。
4. 無条件に犬の可愛さに近親感がわき防衛が解除され児的意識が覚醒した。
5. 児童が綺麗な花・風景、玩具に出会った際の喜びの感情の発露に似る。
6. 人間が古代から脳に刻まれた動物との闘争・狩猟本能を覚醒させた。
7. 人間同士の交流では得られない、警戒・緊張⇒優越・安心感が作動した。
8. 尾を振って近ずく犬に『あんただけだよね、来てくれるのは』と高齢者。
9. 犬が歩き尾を振る姿 ⇒力をもらい負けられない⇒頑張る気持ちになる。
10. 犬を撫た自分、自信、職員からほめられる喜び。犬を介し職員と交流。
11. 組織化、職員教育、犬を増やして=アニマル療法課を新設?

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