日本オルゴール療法実施報告

  23, 2012 12:14
ピア・サポート活動として、主に高齢者の入院者さんを対象に、
オルゴール療法を行っています。
70代の入院者さんにオルゴール療法を体験していただいた記録を掲載します。
尚、内容など、準備・構築中でありますことをお許し下さい。

入院実施者  A氏 (ストレストケア病棟) 70代後半
オルゴール療法に反応しなかった症例

H24.2.20 内観療法課 都築誠(薬剤師・歯科医師)  

[入院経過] 
H24年1月、頻尿の訴え頻回、突然大声で叫んだり不穏続いているため、家族の希望で、入院(H24.2.7)となった。
H24.2.8から回想療法を行った。
問いかけに応じる時もあったが疎通不良。
H24.2.13に長谷川式(HDS-R)実施したが、測定困難だった。
 
<第1回オルゴール療法:H24.2.15・自室にて>
入院者はベッドで横になり、面接者がネジを巻いた。
「感想はあるか?」との質問に「ない」、「思い出すことは?」に対して「ない」と答えた。
その後は、質問と関係がない「お風呂」と単語を繰り返すものの、一応反応を示した。

<第2回オルゴール療法:H24.2.16・自室にて>
入院者はベッドで横になり、面接者がネジを巻いた。
問いかけを無視し、「お家へ帰る」、「5:30に迎えに来てね」のみ繰り返した。

<第3回オルゴール療法:H24.2.17・自室にて>
入院者はベッドで横になり、面接者がネジを巻いた。
オルゴールを聞いた後は「おしっこがしたい」と繰り返した。

[考察]
長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は測定困難であった。
それと共に、一番単純である音にも関心を示さないことから、現在の認知度の低さがうかがえた。
その意味でオルゴールが評価に役立つともいえる。
今後も、経過を見極める必要があると思われ、オルゴール療法の工夫が必要な症例と言える。

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