オルゴール療法実施について

  02, 2012 17:07
ピア・サポート活動の一つとして、主に高齢者の入院者さんを対象に、
オルゴール療法を行っています。
今回は、80代の入院者さんにオルゴール療法を体験していただいた記録を掲載します。
尚、内容など、準備・構築中でありますことをお許し下さい。

入院実施者  K氏 80代女性
使用したオルゴール:しゃぼん玉

                      H24.11.1内観療法課 都築誠(薬剤師・歯科医師)

[はじめに]
息子の暴力からうつ状態になり、入院したK氏(80代女性)が、内観療法とオルゴール療法を併用した症例を紹介する。
[家族歴]
次男(離婚歴あり)と2人家族。
[入院までの経過]
K氏が60代に母自殺、その2~3年後夫が病死した。その後、同居していた次男の暴力が始まり、女性援助センターに入所した。再度、次男と同居するが暴力は続いた。次男の暴力に悩み本年9月、うつ状態により本院入院となった。
[入院経過]
入院当初からストレッチ体操、音楽療法等、作業療法に参加し問題なく過ごす。入院から7日目でゆったり内観導入した。
<第1回オルゴール療法(曲はシャボン玉):入院10日目> 
K氏は、ベッドに座り自分でネジを巻いた。「懐かしい、小学校の時よく歌った。赤とんぼの歌なんかも。遊びは、縄跳び、トランプをした」と話した。
<第2回オルゴール療法(曲は庭の千草):入院17日目>
 K氏は椅子に座り自分でネジを巻いた。「庭の千草ですね、少し泣けます。心が表れる」どんな風に表れるかと尋ねると「ちょうど兄が亡くなった時、泣いたことを思い出す。兄が大丈夫だよと言っているような気がする。すいませんこれ以上は話せません」と涙を流し話す。
<第3回オルゴール療法(シャボン玉):入院25日目>
K氏は椅子に座り、自分で曲を選び、ネジを巻いた。オルゴールと一緒にK氏も歌った。「小さい頃は、せっけんを水に溶かしてしゃぼんを飛ばした。その他、チャンバラごっこをしたり、朝から晩まで遊んだ。石が転がっても楽しかった」と話す。
[考察]
今回は、息子の暴力からうつ状態になり、入院した症例。K氏は穏やかであり表情には出さないが、次男との悩みが深い感じを受けた。テーマ、幸福の発見でオルゴールを聞いてもらうと、幸福が数多く出て来た。「今までは次男が攻撃すると私も攻撃していた。自分も一歩引いて冷静な行動をすれば良かった」と話すようになった。本療法により記憶の想起が強くなり、自己を客観的に見つめ直した良い例と思われる。

0 Comments

Post a comment

What's New