日本オルゴール療法実施報告

  20, 2012 11:46
ピア・サポート活動の一つとして、オルゴール療法を行っています。
主に高齢者の入院者さんを対象に行っていますが、 今回は、
小学生の入院者さんにオルゴール療法を体験していただいた記録を掲載します。
尚、内容など、準備・構築中でありますことをお許し下さい。

入院実施者  A氏 小学生 男性
使用したオルゴール:シャボン玉、庭の千草、乾杯

              H24.12.20内観療法課 都築誠(薬剤師・歯科医師)
[はじめに]
 不登校、母への暴力があるA氏(小学生)にオルゴール療法を施行した例を紹介する。
[家族歴]
 母、弟、妹との4人家族
[入院までの経過]
 X-4年、両親離婚。X年不登校になり(3ヶ月間)、家で大声を出し壁を叩く行為があった。教師の勧めで本院入院となった。
[入院経過]
 入院時、内観療法を導入した。女性内観面接者に挨拶をしない等、礼節に欠け治療の抵抗がみられたため、男性面接者を中心に父性的に関わった。
<第1回オルゴール療法:入院5日目(内観5日目)自室にて>
 [シャボン玉、庭の千草、乾杯]をA氏がネジを巻き、3曲聞く。自発的な言葉はない。「シャボン玉好き?」と尋ねると、「一週間前にシャボン玉をした。きれいだった」とやっと言える程度。
<第2回オルゴール療法:入院6日目(内観6日目)自室にて>
 A氏自ら、[庭の千草]のネジを巻き聞いた。「買い物に行った時かかっていた。でも、乾杯の方がいいな」と言う。
<第3回オルゴール療法:入院14日目(内観終了翌日)学習コーナーにて>
 一応自ら3曲共にネジを巻いて聞くが「もういいよ、前に感想はいった」と言い、去ってしまった。
[考察]
第1回目、第2回目のオルゴール療法は、一定の緊張感を伴う内観(父性的に行った)中に施行した。この時まではオルゴール療法を拒否しなかった。内観を終了した翌日、拒否した。このことよりA氏は、父性的な関わりをする時は従うが、母性的に関わると従わないことが推測された。今後、母、職員がA氏との交流を十分とり、父性的に関わることも必要だろう。今回、本人と接触を十分に取らず施行したことは、反省として残る。今後のオルゴール療法施行に活かして行きたい。

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